彷徨う乗り物
架空の男二人+女性たち
もう会わないだろう人たち
荒れる空 ひどい事故
自分への労りの場面
宵の口に寝てしまってそのまま午前中まで爆睡。
やっぱ疲れてたか。けっこうシレンとV編集って重い作業なのかも
母と泊まりのお出かけ予定だったのだけれど、帰宅時間が思ったより遅れそうだった。
携帯は部屋に忘れてきてしまってた。母は連絡をとりたがってるかもしれない。
ナゼか職探し状態の自分は、小館あたりにまで、ナゼか片足スケート状態で爽快な生身の爆走をし戻ってきた(昔の家がやっぱり自宅になってるワケね)。そのまま徒歩で帰るという発想はなく(実際より遠いと感じたらしい)、ハローワーク関連??の送迎バスみたいな乗り物に乗り込む。
それはちょっと奇妙な乗り物で、その時々で形状が変わっていた。大体は無蓋で、座席と足を置く場所はちゃんとあるけど床は有るような無いような。乗り合わせた人たちは女ばかり、雰囲気は弱電の送迎バス内みたい?
ハンドルを握るのはなんだか賑やかでいい加減な男で好かない感じ。途中で別の男と交代し自分の目的の場所まで座席に座っていた。一度隣に座ってしつこかったから「途中でけ落とすぞ!」と脅かしたら引きつり青ざめて離れた。け落とされたら重傷間違いなしで爆走する乗り物。
そのうちすぐ家の近くの停車ポイントに行ってくれるだろうと思っていたが、その気配は一向になく、むしろ離れてゆくように自分の知らない地名の続く遠くの地帯を走りまわる。時に海辺、時に住宅街、時に田園地帯、日は西に傾き、どんどん時間が過ぎてゆく。
とにかく母に連絡を取らなきゃならないと思って、停車ポイントで公衆電話を掛けようとしても上手くプッシュできずどうしても連絡が取れない。募る焦り。
無蓋な乗り物は大雨に洗われたり、突然上空に現れた暗い灰色雲から無数の小さな渦が下に伸びて竜巻に変化しようとしていたり、天候は激しく変わる。
日は落ちて夕闇が濃くなってゆく。この乗り物は塾に通う子供たちの送迎もするらしく、乗り込む人たちは途切れない。降りようにも自分の全然知らない田舎で降りても帰る手だてはなさそうで降りられない。
ついにリミットの午後7時を過ぎ、旅行はお流れとなった。
乗り物はバスの営業所のような所を終点としてそこに向かっていた。ここで突然、運転していた静かな男が豹変した。車がくぐる2カ所の高圧電線を、乗り物に隠されていた方法を使って自分の思うままに操作し始めた。
高圧線は4本くらいずつ、それぞれ電気の性質を分離して送電していた。1カ所目では電圧を異常に高くして留まっていたハトたちを追い散らした。自分も何ともイヤな圧迫感を感じた。
2カ所目ではさらに破壊的なことをし、電線に付いている器具が壊された。高圧線はいつの間にか線路の電線になり、ついでに電話線のような形になって、よく電柱近くに付いている四角い器具の一部が破壊されていた。
それに気付いたのは少数の人間で、それを何とか修復しないと電車か何かの利用者に被害が出ると知った私たちは、保線みたいな人たちに訴えるんだけどなかなか破損に気付いてくれない。
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